広告は夢を与える仕事 〜昔と今とこれから

取引先の方が退職するということで 送別会に参加してきました。久しぶりにテレビ局や 広告代理店などのいわゆる業界の方々と飲む機会となりました。

みなさんベテランで、過去を振り返るにつき広告業界の過去からの変化の話しとなりました。私も広告デザイン業で長くなりますが昔の広告業界はとても華やかで世の中では憧れの職種でした。ただ 現在はクリエイティブに表現するということがSNS やネットで個人レベルの話となり、テレビやラジオと言ったマス媒体の役割が希薄になっています。ビジネスモデルとして非常に難しくなってきました。

情報コミュニケーションの変化は早くその変化に対応していくのも困難な時代です。例えば今日は、ショート動画を作れないかという相談が3件もありました。それも「今風に」というリクエストです。今風とというのが実は難解なリクエストなのですが、私風に解釈すると、「軽快に、軽いノリで」という感じです。逆に昔なら「真面目に説明っぽく」なのかもしれません。

軽快さ、小刻みに、楽しく

そんな感じです。つまり大衆を相手にしていたテレビや新聞などの巨大メディアで、みんなの幸せを追求するのではなく小刻みに個人レベルの「小さな幸せ」を追求する時代になったということかもしれません。

飲み会の皆さんの前で送別の挨拶をさせていただいたのですが 自分で話していて、はっと思い返したことがあります。広告表現は単に物を売るだけではなくて、その機会を通じて人を幸せにしてあげることが大切なのだということ。心をほっとさせたり 気持ちが明るくなったり、そのビジネスを通じて、ありがとうと感謝されたり、その人が幸せになることを描いていかなければならないということです。

ともすれば発信者やクリエイターは自分の表現を認めてもらいたいということに専念しがちですが、やはり基本は相手の気持ちに立つということが大切だと改めて思います。相手が幸せにならないと自分も幸せになれないからです。

今、ビジネスはとても難しい時代に入っていると思います。もしかして日本全体の人ががそう思ってるかもしれません。その退廃ぶりはまるで戦後のように思えます。(戦争は経験していませんが)

だからこそ今こそ理想や 夢や幸せというものを描き追求しなければいけないと思います。それも 1秒1秒思い、努力しなければいけないということです。

先日ある市町村のプロモーションのコンペティションに参加しました。弊社は AI や CHAT GPT を軸とした企画を推しました。これは行政には課題のある手法ですが 広告業界においても可能性のある分野と捉えて取り組んでみました。大学時代の友人にも声掛けして面白い分野に挑戦したいと伝え協力してもらいました。

残念ながらプロポーザルは採択に至りませんでしたがスタッフやコーポレータと一緒に考える時間はとても楽しいものでした。そこはとても大事なところです。

メディアに多く露出したり費用対効果を効率的にというプランはもうこの先通用しないかもしれません。多くの人を説得させるのではなく個人レベルに叶えてあげる、そんなプランが求められると思います。

改めて思うことは「人を幸せにする」ためにこの仕事をしているということです。とても偽善的な言葉かもしれませんが、だからこそ大切にしたい言葉です。

画像は生成AIでキャラクター提案し、そのキャラが観光案内をCHATGPIのカスタマイズで案内するという企画の一部です。キャラは性格づけしたり、特定施設を案内することもできます。昔鉛筆一本で創業した私の時代とは雲底の差です。こちらは残念なが落選でしたがどこかで日の目をみたいと思います。(special thanks長原くん)

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