仕事とは何か、人生とは何か、悩みとは何か、はたまた幸せとは何か。
そのような課題を突き詰めていくと心理学や脳科学にたどり着く。
先日見たNHKで記憶に残る番組を見た。
脳の中で自分の意識を繰り出す仕組みとは、
目や耳や感覚などの様々な情報が人に入ると、大脳の新皮質(外側)が情報を収集し、情報がカオス的に渦巻きとなり、辺縁系で収束されて、自己意識が生まれるというもの。
これをカオスアトラクターと呼ぶらしい。
まるで自然に起きる竜巻のようなもので、その情報はカオス(不規則な方程式)で成立しているそう。これは人が人であり心をもつ生命である証なのだそうだ。人間はリアルタイムに巨大な情報を目や耳や手足の感覚、臭いなどを絶え間なく取り入れている。膨大な情報を電子的に脳で処理しているわけです。その情報が大脳でストリーミングして渦になるとのこと。そして、1秒間に10回の振動で瞬間に心が生まれているそう。
つまり膨大な環境データから、自分が形成され心が形成されていくということだ。
ここで今のAIと人の思考について比較してみた。人は多様な環境に影響され個性や心が生まれていて、その多様な個人のつながりで社会の仕組みが成り立っている。
AIもなんらかのインプットが作用してひとつの判断力が生まれているのには変わりない。
人間らしさとは自分の生き方(個性)と、他との関わりによって成立するのかもしれない。逆に言えば、心は環境とのかかわりから生まれてくるものかもしれない。
そんなことを考えると、今日から、未来や自分を環境次第で変えていくことができるということになる。出会う人、読む本、学ぶこと、小さな行動が、大きな変化に繋がるということだ。
参考リンク
脳外科医浅野孝雄氏
https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/movie/
ウォルターフリーマンの脳のメカニズム