アピール力、プレゼン力のテクニックは不要だと思う

日本人は表現力が乏しいと言われます。プレゼン力は外国の方がうまいとも言われます。
しかし日本人は謙虚とか謙譲の美とか、独自の感性があることも忘れてはなりません。
広告やデザインを仕事としている立場としては、小賢しいテクニックや行き過ぎた主張には疑問を感じています。そういう私も昔は傲慢なテクニックで人を洗脳するというスタンスもあり、それをクリエーティブと考えていた節がありました。しかし今の成熟した社会では、より質や精神性が重要視されると考えています。
大切なのは等身大の「ありよう」を研鑽すること。無理やりだれかに主張を押し付けるのではなく、正しいと主張するのでもなく、理念や姿勢を静かに実行することかと思います。
価値ある行いはPRしなくても広がっていくものです。クライアントとの仕事もそうですし、自社の行いについても謙虚に捉える必要があると考えています。
日本に生まれ、城下町金沢で仕事をしていることから、その感性を大切にしたいと思います。

目次