ブランドツリーとは何か。
それは、私が考えたブランドづくりの一つの思想です。
木というものは長年安定的に様々な環境に耐えながらも真っ直ぐ成長していきます。
動物と違って大きな環境変化があったり競争があったり移動ができないという点で非常に保守的な状況に置かれています。
しかし植物は季節によって気候が変わったりあるいは病害虫の影響があり、それなりに過酷な状況を生き抜いていると思います。
ブランドツリーと名付けたのは、その存在意義が多様な環境の中で様々な調整を行いながらも一つの軸に沿って成長していることをイメージしています。
企業であればその存在意義を問う時に様々な商品開発や人材組織戦略など複雑な経営判断があります。時には小さな判断ミスにより大きな損害を与え、存在意義を毀損することもあります。
木というものは毎日太陽の光が当たるように葉っぱの角度や水分量の調整を行い緻密にその命を守り続けています。
会社では一つの命を守るという意味合いで、葉っぱは多くのスタッフとも言えます。なくては木は育ちません。
また幹や根といったものはその大地に安定性を増すための構造であり、養分は情報やファイナンスとも言えます。
つまりさまざまな要因により木というものは一本立ちびえるのです。
余談ですが私の自宅の前にあるクレセントという木が今年の大雪により倒れてしまいました。
雪では倒れることがないと考えていましたがある程度大きく成長したためより重量がかかってしまったようです。
安心していてもそのような急な変化で大きな木も簡単に倒れてしまいます。ちょっとした機転を効かせて、倒れないように雪解けをしてあげれば良かったと思います。
大きな木でもデリケートな構造で命を作り上げていく。そのことを表してブランドツリーと言っています。
企業にとっては大きな戦略とデリケートな構造そして継続的に活動できる仕組みをそれが生き抜くための基本的な条件と考えています。
そのブランドツリーを作り上げることをサポートしたいと思います。