創立28周年

7月1日でデザインの仕事を初めて28年になりました。仕事仲間や友人に感謝します。過去を振り返ると 創業当時は一番最初のマッキントッシュが出た時で三角や丸を書くのをCGと捉え驚愕していました。それまでは 写植と言って紙で文字を貼り付けるようなワークスタイルでした。初めてマックを買ったのは セントリスという機種だったと思います。たしか25万円のマックをローンで買いました。DSP と言って初めて音声や画像を取り込むことができた Mac で当時は最新です。ストラタ ビジョンという3 D ソフトで金沢市の観光ポスターを作った記憶があります。予算がないものですから東山茶屋街に自分の車を夜中に持ち込みヘッドライトで撮影しました。モデルも市役所の職員の女性にやってもらいました。全てが 手探りだったと記憶しています。

それから フルデジタルのデザインの作業が始まり全てが マウスで作られるようになりました。大学時代に習った アナログ スキームは一瞬で使えなくなりました。ただものづくりというポリシーや感覚、思想は体得できたのだと思います。

先端的な技術や 機材は早め早めに投入してきた方だと思います。最近では ドローンの撮影は地域では早い方だったと思います。そして今は AI です。すでに AI を使った画像や CHATGPT にも取り組んでいます。

このように28年を振り返って、やっている仕事のスタイル もずいぶんと変容してきました。スタンダードは1年ごとに変わっていきます。

では 何が変わらなかったかというところですが、それは人間関係のあり方だと思います。人間の本質はあまり変わっていないと思います。何が幸せで何が生きがいになるか、そういったものは常に変わらなかったと思います。

テクノロジーがどんどん進化する中にあっても、人として大切なものを守らなければいけない そう感じています。

近年 子供や学生にデザインを教える機会が増えてきました。それは次世代に対して そういった 理念を伝えたいと思うからです。

遠くの夢を見ずに足元を見て、けれども 理想は崩さない。そういった生き方をしたいと思います。

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