新規事業やベンチャー支援

今日は三重県にある農業法人に行きました。第二創業ともスタートアップともいえる社長さんの経歴について話をお伺いしました。古くからの家族経営の事業を転換し、収益性の高い栽培方法を開発研究し順調な成長を遂げられています。ベースにあるのは市場の成長性や今後のマーケットの推察、そしてそれを実行する綿密な経営計画にあると感じます。もちろんパッションも大事ではありますが、それを裏付ける着実な実行力を感じます。

最近、ベンチャーの方に接するにつけ、2タイプに捉えることができると気づきます。

1つはその仕事を好きでやってるかどうかです。弊社も長くお付き合いする社長様がいらっしゃいますが その分野に興味があり、絶対に折れない、くじけないという方が多いです。つまり失敗しても何度でも起き上がれる耐力がある方。その先には成功しかないような気すらします。

もう1つは、不言実行のタイプです。情熱をあらわにせずとも着々とステップを踏んで、前に進んでいくタイプです。そのような方は冷静な視点で世の中を見ることができる方です。勉強熱心で学んだり成長することに貪欲でビジネスの成長を楽しいと感じることができる方です。そういった方は新年や社会的な意義や役割を自負してる方も多いです。

経営とはどれだけロジックを語っても経営者の人間性に帰納していくと思います。小さい頃の環境や教育も影響しているかと思いますが、それ以上にどのような人と出会い影響しあったかが更に重要な要素だと思います。人間はそのような縁に運命の糸のように惹きつけられていることも多いと思います。

弊社は単発の商品デザインや広告に接することが多いですが、その流れは経営の一部と考えています。事業を成長させるために本来は 分析から、プロトタイピング、市場調査試、商品開発、プロモーションという流れを一気通貫で行っていくことが適切であると考えています。

デザインコンサルティングというポジションは上から目線というのではなく、経営指針を形にしていき、その骨格に基づいて表現や行動を見える化していくような仕事です。トライ&エラーで何かを掴んでいくこともあるかと思います。しかしながらふわっとしたアイデアからビジネスが生まれることもあるかもしれません。個々のデザインが良いか悪いかなど直感では判断はせず、目的と狙いと成果を着実に踏んでいくようなそのようなワークフローが理想です。

新規事業支援やベンチャー支援はデザイン会社として重要な役割を担っています。膝を交えて議論し、前に進んでいく、あるいは時には撤退する。そういったことも含めて成長を楽しんでいくということがエキサイティングですし、私たちの仕事だと考えています。

目次