デザインの手法とブランディングの効果について

デザインの手法と効果について、企業イメージの向上とデザイン経営についてYDPの考え方をお伝えします。

デザインが何故大切なのか

企業は第一印象で決まる。ブランドマーク、ホームページや会社案内、テレビ CM などの外側に表出するビジュアル的なイメージで企業イメージは大きく変わります。
人に例えるならば愛想や風貌もよく、着ているものもセンスがいいと言ったように、第一印象で心象は変わってきます。ブランディングは、一瞬、そして永続的に心に焼き付ける役割を担います。

企業では事業が多様化している場合はなおのこと、立ち振る舞いや表情といったものがバラバラでは経営が非効率です。また従業員の統率のために理念やポリシーにこだわりますが、多くは想いが表現できていません。

ではデザインがどのように企業を表現するのか?
会社は個性ある人々の集まりです。また顧客も多様な個性の集まりです。その会社の中の複雑なコミュニケーションや対外的な顧客とのつながりをスマートに結ぶのがデザインと考えています。つまり何百人や何千人との関わりを交通整理する役割だと考えます。

この仕組みを実現するには、たとえどれだけ仲間意識があっても、どれだけファンがいても、長く関係性を保つには、その概念を何らかの「ビジュアルや図形」にして固定化し意識付ける必要があります。

例えばバスケットボールチームのチームがあれば、そこにはシンボルマークが必要となってきます。想いだけではなくチームの指針をシンボリックに表すビジュアルが統率を保つ手段になります。

これは過去の地球上の歴史においても、国に国旗があるように人間社会には必要とされてきたものです。これにより一つのチームとしてのイメージが定義づけされ結束することが出来、ファンへのメッセージ性を深めることができます。

また、マークを作ることにより、横展開としてグッズを配布したりPR することでファンも集めやすくなります。

企業における商品であればブランドマークやキャッチフレーズが重要な役割を果たします。有名ブランドのルイヴィトンあるいはMercedesやNIKEなど、どのようなメーカーにもシンボルマークがあり、ものづくりに対するポリシーや従業員の思いが集約されてきました。

シンボルマークは長期に運用することで会社の従業員や顧客の思いがそこに集約されていきます。よって、多くの人が親しみを持って覚えやすく再現性のあるデザインにする必要があるのです。自分たちだけがかっこいいと思い込むのとは目的が違い、そこにプロの技術が不可欠となります。

コミュケーションロスについて

ロスの徹底削減。
ネガティブな切り口から話します。会社や社外のスタッフのコミュニケーションロスについてお話しします。例えば会社では打ち合わせで言った言わないなど小競合いが発生します。あるいは上司の命令を理解していなかったり、チームワークが取れず無駄なミスを繰り返すと言ったようなトラブルもあります。また 形骸化した会議も無駄なコミュニケーションのロスの一つかもしれません。

そのようなインナーコミュニケーションに対してもデザインは役立つことがあります。仕事のフローをグラフィック的に表示してスムーズにしたり、ミスをなくすためのキャッチフレーズを掲示したりすることで業務を効率化することができます。また会社の存在意義を表示することでスタッフの判断が正しいものに導かれる効果もあります。

目標や日々の情報をサイネージで表示することでスタッフの意識を高めることもできるかもしれません。ただし、注意が必要なのはDX という名のもとに何でもIT化すればいいというものではありません。どのようなツールでも人がきちんと使えないとそれは大きなロスに繋がります。デザインも効率化を促すもので情報の邪魔をしてはなりません。

このように、視覚的に表示することで人はそれに準じて行動するようになるという事実があります。例えば 横断歩道があるところは安全に渡ろうと思います。観光施設の出口に「ありがとうございました」と書いてあれば心が癒されて印象に残るかもしれません。商品のパッケージであれば丁寧に使い方が書いてあれば優しい会社だと思い長期のファンになるのです。

つまり企業を包括的にデザインでリノベーションしていくということは会社にとって長期的な有形無形の資産に繋がるのです。これは企業が生きのこる為の基礎的な骨格であり仕組みにもなりえます。情報化の進展が早い時代にあって、複雑な情報に惑わされず、変わらないイメージの骨格づくりが必要とされます。

シンボルマーク、広告表現、ホームページや会社案内などには理念をはじめ、存在意義を示すストーリーを表現することで、そこに働く社員や顧客の意識が一つの共感として成立することが基本となります。

デザインや広告の概念で、間違えてはいけないのは、物を売るためのビジュアルや収益を確保するためのデザインという風に捉えがちになることです。

短絡的な宣伝は、企業の存在価値を揺るがすものです。ビジネスが本末転倒になってしまい場当たり的な対策を繰り返すことになり企業としては長くは続かないでしょう。あくまで 企業は社会や人に価値を与え、その対価として収益をいただき成立するというものが原則です。

デザインの手法について

バリューアナライシス(価値確認)による企業のリデザイン。その手法についての話をします。

まず 今やっている 仕事がどのように社会に評価されているかを徹底的に再認識します。そのヒアリングは弊社がきめ細かく行います。多くの社長さんは「うちには 得意分野がない」「特徴がない」と言います。実はそうではなくて気づかない社会的な信頼が必ず存在しています。それをまず確認していきます。

その社会的価値について認識し、端的にキャッチフレーズやロゴマークに転換していきます。誰もが分かりやすく理解しやすいものに集約するのです。ここでは経営者の好き嫌いや趣味といったものではなく、客観的にどのようなデザインが適切か弊社で判断していきます。

そのシンボルマークやキャッチフレーズに対して制作過程を社員に公開し、思いを一つにしていきます。社長が勝手に決めて押し付けるということになってはいけません。その方法として委員会を作るなどして共有を図ります。

シンボルマークやキャッチフレーズが決まったら、次にコミュニケーションビジュアルを作成します。これはシンボルマークだけでは伝えきれない写真やグラフィックを使って企業のイメージを補足表現していきます。

例えば 環境系の会社であれば自然の景色や地球環境のイメージを表現します。あるいはファッション関係であれば モデルの選定を行いポリシーや文化的な価値を表現します。このようにして基本的なグラフィックイメージを構築して本来の企業の存在イメージを固めていきます。

次に実際の商品となるサービスや商品のデザインを行います。それが、パッケージであり、ホームページであり、社屋のサインや制服のデザインなど多岐に渡ります。これらはブランドポリシーを反映したデザインにする必要があります。デザインのオペレーションにはイメージとのコストバランスが発生するので調整しながらの適用となります。

ブランドポリシーによってはサステナビリティを強調するのであればリサイクル素材も必要になるかもしれません。逆にファッション性の高いものであれば 高級な資材を使うことも必要になるでしょう。その表現バランスを図る必要があります。

広告について

無理やり伝えるより選ばれるコンテンツに。広告に関しては昨今ネットやSNS での比重が大きくなってきています。一般的にコストがかからない伝え方と考えられますがテレビ CMや新聞といったプッシュ型のものと異なり、ごく限られた層に対して趣向性にこだわった打ち出し方が必要となります。つまりSNSは誰もが発信しやすいだけに競合も多く、特徴的な個性が必要とされるからです。伝えるよりも選ばれることが大切です。

これからの広告のコンテンツはより広くの人にではなく、より限られた趣向性のあるコミュニティに共感を得られるものである必要があります。特定の趣向性のある集団に対してかゆいところに手が届くような、きめ細かいアプローチが重要だと考えます。

運用について

YDPは立案に留まらず実行します。遂行するために制作に関してはWEBやグラフィック、動画制作を内制化しており有機的な運用を行なっています。

運用については、特定のファン層に対してきめ細やかなコミュニケーションが必要とされます。これは売主と買い主という関係を超えた、まるで友達や家族と行った関係に昇華させることを意味します。ブランドロイヤルティー(価格以上の信用や価値)は人生を共にできるような信頼関係で、自分のことを深く知ってくれている親友に似たような関係です。友人ですので悩みや相談にも答えます。そして解決できないかと努力をしてあげるのです。そして次の課題に対して共に考え改善することを基本とします。

このように デザインにで企業を変えるということは様々な工程を必要としています。その中で真に強く、コミュニケーションロスが少なく顧客のファンを獲得するような会社作りに注力します。

YDPの特徴について

デザイン経営コンサルティングを基本としています。弊社では「経営にコミットメント」して戦略を共有しています。また内部外部のコミュケーションの改善を行いながら、新しいサービス開発や営業改善、経営改善、そして新しいブランド構築提案までを行っています。

デザイン経営の視座ではプロダクトアウト(市場提案型サービス開発)の発案まで踏みこんでいます。また長期に渡るプロモーションについては年間計画を策定して資金計画を立案し、多様なメディア(テレビやSNSや紙媒体)の運用代行やアドバイスを行なっています。

効果について

中長期経営で効果検証します。私たちがお付き合いするクライアントは5年 10年20年とお付き合いすることが多く長期に渡ります。単なる制作会社ではなく経営を共にするという考え方のもとに仕事をしている結果です。よって短期的に売り上げを伸ばすには?、といったような考え方であれば協業は難しいかもしれません。

効果を計るには、毎年の経営結果に委ねるところが大きいです。コミュケーションの効率を上げることで、顧客ファンの積み上げ、売り上げの安定成長や社内コミュケーションの円滑化を指標にしています。

費用について

企業の規模や経営に適した予算での運用を行います。上記の取り組みに関する費用については十分にご相談させて頂き、予算の希望を伺いながら調整させて頂ければと考えています。個人商店、中小企業、大企業などスケールに関わらず、小さな課題に対してもご相談頂ければと思います。

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