地方間競争と言われ久しくなりました。地方の魅力で移住者を受け入れ、東京一点集中を緩和する、あるいは地域創生と言って自活できる地域を目指す取り組みがなされています。
しかし、「おらが町が1番」と数百の地方自治体がしのぎを削ることに違和感を覚えます。
所詮日本の中でどんぐりの背比べをしてもたかが知れていますし、そこに労力をかけても仕方ないと思います。
行政はファンデーション(住みよさや産業基盤)を作るのが仕事で、そこで生まれるキラキラとした民間企業が芽生えることが理想かと思います。
行政は、土。
民間は、種。
水はかけ過ぎない。ここ大切なことかと思います。
水をかけ過ぎることが、多くて植物が駄目になるように、余計なことをしない。
それが地域の活力やブランディングに繋がるのだと思います。
以前視察に行った徳島県の神山町が好例です。
インフラに高速ネット回線を付設。街中にwifiを飛ばす。海外からアーティストを呼んで田舎の価値を定義。今は教育に力を入れ高専を新設しています。
ヘンテコな地域PRはありません。
宣伝というより、キラキラとした芽が育つような腐葉土を作っています。
リアルにがんばっている民間の人がいて、行政が下支えをしているイメージです。
広い意味では、国もそうであって欲しいですね。国ができるのはお金のばらまきに頼っている現状なので。
余談ですが、私の住む石川県では、県知事選が予定されています。党内から2人の出馬があり党内分裂を避けて一人擁立にしたいと揉めているようです。
県民はそこはどうでも良いのです。自由に出馬してビジョンを語ってもらい、託せる人を選びたいのだと思います。