明けましておめでとうございます。
2019年のテーマとしてNEXT DESIGN というテーマを掲げてみました。
背景から
昨年から様々な業界の方との話をする中で、景気は好調に見えるようですが、実際は人手不足で仕事をこなせないとか、IT化やAIが進む中で人の仕事がなくなるとか、繁盛しているのは一部の企業であるとか、よく見ると光と影が交錯して見えます。ここ金沢でも観光バブルで儲けられる時に儲ける!といった過剰なまでの投機的様相を見せています。一方で地元の商店が廃業に追い込まれるなど、これでよいのかな?と静観しています。NEXT DESIGNとは、商売のタネを探すというのではなく、協業やロスをなくして、ナチュラルな感性で、しかしながら面白いことを紡ぎ出すような人の繋がりや働き方や仕事のしくみを表しています。ものを売り買いするだけの観点ではなく、フラットな仕組みづくりといえるものです。今年の年賀状はそんな意味もあり、弊社の社員や在宅スタッフやコーポレーターの方と写真を撮ってみました。当日参加できなかった方も多いのですが、ゆるやかな関係を表すよい写真が撮れたと思います。親戚同士では家族写真を送り「元気ですよ」的な年賀状ですがそんな関係を仕事や人間関係でも作れたらと思います。
今年の課題
非常に困難な事情もあり、またやりたいことも多い2019年です。昨年は株式会社ムービーアンドモバイルを関連会社で立ち上げましたが、なかなか手が回らず小康状態でした。こちらをテコ入れせねばならないと思います。SNSマーケティングやネット広告はじわじわとニーズは高まっており、昨年はテレビや新聞をやめてネット広告に予算を振り替えるという会社も数社でてきました。スマートフォンの利用はすでにテレビの視聴を超えており、いずれ全てネット広告に転換されるのは予見しているのですが、まだ北陸の企業はピンときていないようです。地方に行くほど、生の口コミや縁故関係も強いので、そこも普及が遅れる要因となっているようです。ネット広告についてはまだまだ理解が薄いために、実際の運用のケーススタディーをお伝えするミニセミナーを行いたいと考えています。私が自分で言うのもなんですが、10年前の広告スタイルはオワコン(終わったコンテンツ)だと感じます。お仕着せのあたるも八卦の大量広告時代は終焉を迎えていると思います。
海外とのシームレスな仕事づくり
昨年はアメリカに行ってIT会社やデザイン会社の視察をしてきましたが、今年は滞在時間を含め、欧州、中国、アメリカと情報交流や仕事づくりを行いたいと思います。しかしながら情報化により国境はなくなってきていて、海外取引自体のメリットは多くはないのかとも考えています。ただ価値観や視野を広げるという意味ではプラス要素しかないので、こちらは計画的に行なっていきたいと考えています。一人一人の出会いを大切に共同で課題を解決する仕事づくりを行います。
ワークショップや子どもの教育について
ワークショップ自体は仕事として行なっていたのではなく、いつの間にか多くなっていたというのが実感です。特に子供に対しては近年、非常に体験というものが少なくなり、それが逆に価値を帯びていると感じます。おそらく、昭和の子供のときに当たり前に路地で遊んでいたようなことが、現代の子どもたちには不足しているのかもしれません。私の幼少のころは裏山か沼か川で泥だらけになって遊んでいたのが日常でしたが、今の子どもたちはゲームにどっぶりというのか現状で、そのことが心や体の健康を害することにつながっているのではないかと危惧しています。「子供をアートで元気にする会」は言ってみれば、楽しい遊びを作り出すことからスタートし、枠組みを外した想像力を育むことを目的にしています。だから自由にプログラムを組む楽しさがあります。また、「土曜デザイン」は社会に出た大人が、ともすれば閉塞的になっている感覚を、学生時代に戻し、楽しく学べる場にできればと考えています。学生の時のように好奇心が満たされ続けられるそのようなコンテンツを提供したいと思います。
以上、どこまで仕事を楽しめるか?というのがサブテーマでもあり、手を動かす前に頭のきもちよいところを動かしたいと思います。
葭田
写真は今年の年賀状。お正月の辻占(石川県の伝統的なお菓子のおみくじ)と、手作りスピーカーを工作で作る模様。(コメントとは関係ありません)。