新入社員がなぜ1年以内に辞めるのか?

Q1.なぜ最近、入社後すぐに辞めてしまう人が多いのでしょうか?多くの会社様とお取引する中で感じているのは、仕事内容や条件そのものよりも、社内コミュニケーションのズレが原因になっているケースが非常に多いという点です。「聞いていない」「評価の基準が分からない」「誰に相談すればいいのか分からない」こうした小さな行き違いが積み重なり、結果として早期離職につながっています。リクルートの対外的広報対策というよりはむしろ対内に注力することからスタートした方が健全であると捉えています。

Q2. 離職理由に「人間関係」と書かれることが多いのはなぜですか?

A.人間関係と一言でまとめられますが、実際には役割の不明確さや評価の曖昧さが、人間関係の問題として表面化していることがほとんどです。上司の一言や指示の出し方が問題なのではなく、受け取り方にズレが生まれる「構造」が原因になっている場合が多く見受けられます。

Q3. 社長や管理職は現場のことを把握しているつもりですが、なぜズレが起きるのでしょうか?

A.現場で起きている小さな違和感や不満は、意識しないと上には上がってきません。特に、「言っても変わらない」「忙しそうだから言いづらい」という空気があると、問題は共有されないまま蓄積されてしまいます。

Q4. 評価制度があっても、不満がなくならないのはなぜですか?

A.制度があっても、評価の考え方や期待されている役割が言語化されていないと、社員は「なぜこの評価なのか」を理解できません。その結果、頑張っているつもりなのに認められていない、誰でもできる仕事だと思われている、という不満につながってしまいます。

Q5. 社内コミュニケーションは、個人の意識改革で改善できますか?

A.意識改革だけでの改善は難しいと考えています。なぜなら、問題の多くは個人ではなく、仕組みや伝え方の設計不足によって起きているからです。役割・評価・相談ルートが整理されることで、コミュニケーションは自然と改善していきます。

Q6. 大きな人事制度改革をしないと改善できませんか?

A.必ずしもそうではありません。実際には、既存の制度を活かしながら、評価の補助設計やコミュニケーションの整理を行うだけで、現場の納得感が大きく変わるケースが多くあります。

Q7. どのような会社に向いている取り組みですか?

A.以下のような課題を感じている会社様に向いています。入社後1〜3年以内の離職が気になる人間関係のトラブルが表に出にくい評価への不満が見えづらい社長と現場の距離を感じる総務・人事が調整役として疲弊している。

入社や離職の問題は、特別な会社だけに起きていることではありません。多くの会社で、少しずつ、気づかないうちに起きています。私たちは、人を変えるのではなく、すれ違いが起きにくい構造を整えるお手伝いをしています。

広報という仕事は外側 への PR だけではなく、インナーコミュニケーションの事業設計として伴走することも領域です。より上流から課題を解決しないと成果には繋がらないと捉えています。

このような課題を抱える企業代表や総務のご担当はご相談ください。

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