農村RMOで留意すべき点と広報活動についてまとめてみました。
全国で動きが活性化されていますが、実際の行動はどうすれば良いの?というような基本的なスタンスについて考え方をまとめました。
Q1. 農村RMOを立ち上げる際、最も留意すべき点は何ですか?
A.「農業だけの組織」にしないことです。
農村RMOは農業法人ではなく、
農地・環境・人・経済をまとめて運営する地域組織です。
✔ 農業だけ
✔ 生産だけ
✔ 売上だけ
に偏ると、担い手が疲弊し、継続できません。
👉 「支える事業(農地管理・商品販売など)」と
👉「稼ぐ事業(加工・体験)」を分けて設計することが重要です。
Q2. 農村RMOで失敗しやすいポイントは?
A.「すべてを事業化しようとすること」です。
よくある失敗例:
商品販売事業で利益を出そうとする
牧羊・農業・観光すべてで黒字化を狙う
代表者が何役も抱える
農村RMOでは
「利益を生む事業は1〜2本で十分」です。
👉 他の事業は
👉 コスト削減・環境保全・関係人口づくりを目的にします。
Q3. 補助金に頼るRMOは問題がありますか?
A. 補助金“依存”は問題ですが、補助金“活用”は必須です。
成功しているRMOは、
初期立ち上げ
設備整備
実証実験
に補助金を使い、
将来は自走できる構造を最初から描いています。
👉 「補助金が終わると終わる事業」にならないことが重要です。
Q4. 農村RMOでは、なぜ広報活動が重要なのですか?
A. 農村RMOは「理解されないと続かない」事業だからです。
農村RMOは成果がすぐに数字に出にくいため、
行政
地域住民
外部支援者
に対して、
「何をしている組織か」を継続的に伝える必要があります。
👉 広報は宣伝ではなく、説明責任です。
Q5. 農村RMOの広報で伝えるべきポイントは?
A.「成果」より「意味」と「変化」を伝えることです。
効果的な発信内容:
なぜこの事業をしているのか
地域の何が変わったのか
誰が関わっているのか
例:
「休耕田が減った」
「草刈りの負担が軽くなった」
「子どもが地域に来るようになった」
👉 数字+ストーリーが最も伝わります。
Q6. SNSやホームページは必要ですか?
A. 必須です。ただし“毎日更新”は不要です。
おすすめは:
月1〜2回の活動報告
写真+短い説明
専門用語を使わない文章
👉 農村RMOの広報は
👉 「派手さ」より「継続性」が大切です。
Q7. 行政や補助金審査で評価される広報とは?
A. 「モデル性」が伝わる広報です。
評価されるポイント:
他地域でも真似できそうか
個人に依存していないか
記録が残っているか
👉 ブログや活動記録は
👉 将来の補助金・連携・横展開の資産になります。
Q8. 農村RMOの広報で避けるべきことは?
A.「頑張っています」だけの発信です。
避けたい表現:
抽象的
内輪向け
専門用語だらけ
代わりに:
具体的な行動
小さな成果
地域の声
を積み重ねることが信頼につながります。
まとめ|農村RMO成功の鍵
✔ 事業は「循環」で考える
✔ 儲けは集中、負担は分散
✔ 広報は説明責任
✔ 小さな変化を伝え続ける
多様な事業を全てうまく回すというのではなく 収益事業は一つにするなど 明瞭な組織分担が必要広報活動も報告を兼ねる 一方で、誰のために何をするかということを、理解しやすく伝えていく必要があります。
